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CONCEPT

「好奇心」と「挑戦」
長野県飯田市から世界へ。培った精密技術を活かし人々の暮らしを豊かに少しでも華やぐものにしたい。
日本のものづくりの繊細さや美しさを世界に伝えたい。そんな想いからHANAIハンドベルズの探求はつづきます。
HISTORY
長野県飯田市の精密工場の挑戦
スタートは
技術研鑽のための
好奇心から
花井メディテックは、ステンレスやチタンといった金属の超微細加工を得意とする企業です。医療機器、空気圧機器、通信機器、さらには航空機器など、さまざまな機械部品の精密加工を行い、その高い技術力で業界を支えてきました。さならる技術力向上のため、様々な加工に挑戦するなかで生まれたのが「HANAIハンドベルズ」でした。

あるとき、円柱の材料を削ってネジを制作する技術を応用し、小さなベルを試作。展示会に出品したところ、その音色の美しさが話題となりました。社員たちもその澄んだ響きに魅了され、本格的な楽器づくりに挑戦することを決意。そして2009年、花井メディテックのハンドベルづくりが始まりました。
15年にわたる研究と
試行錯誤の末に完成した
ハンドベル



ハンドベルの制作は、単なる精密加工とは異なる、繊細な音づくりの世界。鋳造の配合から研究を重ね、わずかに削るだけで音がどう変化するかを探りながら、試行錯誤を繰り返しました。製造チームは3つに分かれ、ベル本体を担当するキャスティングチーム、音を生み出すクラッパーチーム、そして持ち手を設計するハンドルチームが、それぞれ試行錯誤を行い、議論を重ね、試作を繰り返しました。
こうして、ものづくりへのこだわりを詰め込んだ「HANAIハンドベルズ」は日本製のハンドベルとして誕生しました。そして2024年、ついに3オクターブのハンドベルセットが完成。構想から15年の歳月をかけて磨き上げられた音色は、世界大会でも高く評価される唯一無二のものとなりました。
繊細で透明感のある音色
海外メーカーのハンドベルは、力強く迫力のある音が特長ですが、「HANAIハンドベルズ」は、しっとりとした繊細な響き。小~中ホールやレストランといった空間にふさわしい、透明感のある音色のハンドベルとなりました。この響きは、多くの方に好評をいただいています。しかし、HANAIハンドベルズの挑戦はまだ終わりません。「さらに美しい音色を奏でたい」——その想いのもと、音の追求は今も続いています。
音を楽しむ新たな提案
乾杯カップ「花音~Kaon~」
ハンドベルづくりで培った技術を活かし、さらに生活を豊かにする親しみやすい楽器を生み出せないか。そんな想いから社内コンペが開催され、多くのアイディアが寄せられました。その中で採用されたのが、「乾杯カップ」のアイディアです。
乾杯の瞬間に美しい音色が響く「乾杯カップ 花音~Kaon~」。食事の時間やお祝いの席を、より華やかで楽しいものにするために誕生しました。デザインは、地元・飯田市のデザインサポート事業を活用して公募され、長野県の支援を受けながら開発を進め、2021年6月にリリース。飯田市のふるさと納税にも出品され、多くの反響が寄せられました。
カップ部分には、日本の伝統工芸の粋を集め、木曽漆や江戸切子が使用されています。美しさだけでなく、確かな技術と文化が融合した逸品となりました。


精密技術で
豊かな音の世界を
花井メディテックは、精密加工の技術を活かし、楽器づくりという新たな領域に挑戦しました。その結果生まれた「HANAIハンドベルズ」や「乾杯カップ 花音~Kaon~」は、ただの製品ではなく、人々の心に響く音を届ける存在となることを願っています。
これからも、花井メディテックは技術の限界を超え、美しい音色とものづくりの魅力を世界に届けていきます。
【 製造・運営 】花井メディテック株式会社
